今日の映像ヒストリーの授業では、はじめの方は、ずっとギャグかエロのイメージものが続いて、好み的にいやになった。へたな演劇的な感じもいやだった。講師の先生は、クールのてきぱき進めてくださるので、好感が持てたが、あの日本の60年代フィルムたちを見ている間は、死にたいくらいの気分だった。70年代のものの紹介になって、たぶん、ミニマルアートの影響だと思う(先生はそうは言わなかったけど)、一気に楽しくなった。幸福感がみなぎってきた。すっきり頭に入ってくる。目が心地よい。フィルムという方法そのものを考える構造を作ったりするのも、面白い。日本に良い道具がなかったので、アーティストが自分で工夫して、手仕事していたという話もいい。それぞれ短いので、もっと何度も見たいと思った。ミニマル好きなんだな、わたしは。
どうも、暑さのせいか、年のせいか、きらいなものに我慢する努力は、怠るようになってきた。
好きなものには、限りなく没頭し、受け付けないものには、距離を置く、というのは、ちょっと卑怯なやり方だと思う。
そんなことでは、パレスティナとイスラエルの相互理解のことなんか、話題にする資格もないのかもしれない。
困った。だが、まずは、そういう自分の感覚に、逃げずに、向き合ってみよう。