22.2.14

今年の活動予定 パブリックとプライベートの空間の隙の薄さについて


今年の予定と題しましたが、今年ももう2ヶ月目が終わりかけていますね。
とはいうものの、実のところ、ブログを書いている暇もない感じでやっております。でも、なんとか書いてみます。
なぜと言えば、あるグループ展に呼んでいただき、そのために、5年ぶりくらいに絵を描いているからです。展覧会は3月末から。絵、と言っても、ご存知の方はご存知のように、私のは落書きみたいな絵でして、しかも、A4サイズくらい、机で描ける範囲。それでも、気に入るためには、描き直しに継ぐ描き直し。何日もかけているのに、まだ1点も満足なものが、仕上がっていません。いや、どうなることやら。

この一年、全体に、私としてはいっぱいいっぱいです。他の人からみたら、スカスカの予定に見えるかもしれないですが、私は、計画するのに時間がかかるタイプなので、このくらいでも、もう、無理。特に、現在、いろいろと考えたり、勉強したりの充電が必要で、身体づくりもすこしずつ。

何をするにしても、パブリックとプライベートの空間と時間、その関係についてをテーマにします。というか、それらは対立概念ではないし、それ以外のものもあるはず。ところが実際は、対立させられ、その隙間はカミソリの刃も入らないくらい、薄くなっています。

隙に滑り込む経験をする。一時的でもいい、ぐわっと広げる。人と人の間に、昨今の人々が、経験したことがあるような、してないような「場所」を開く経験(かつてはどこにでもあったもの)を提案したいのです。

自己検閲、あるいは市民が互いに検閲し合うような、狭苦しいストレスいっぱいの空間の隙間を、一瞬でもいい、ふわりと「開く」。

昨年からビデオ作品も作っているので、メディアについても可能性を広く考えたいです。技術の習得は重要ですね。たぶん、これまでの人生で一番、技術のことを考えています。


3月23日(日)
「T3+1 workshop performance」15:23より @武蔵境のパブリックスペース
これは、直方平ひろとさん、関谷泉さん、永井可那子さんと昨年6月から行っているワークショップ型のパフォーマンのシリーズ。毎回、屋外ですることになっています。今回で最後。交代で、コンセプトを出し、その人のアイデアで、4人がパフォーマンスします。今回は永井さんのコンセプトで行います。4人が何をするのか、ご興味のある方は、遊びにいらしてください。場所の詳細は、ご連絡します。


3月27日〜4月6日
「読むこころみ 見立て、解読、参加する、意外と身近な現代アート」展
@えすぱすミラボオ 東京都新宿区神楽坂6-36-1 神楽坂ビル2F
作家である大薗弘治さんの企画で、5人の現代アートの人たちが作品を展示します。初顔合わせな方々ばかりです。まさに、現代アートってなんだろうか、と思います。特に、私の、落書き絵は、現代 アートと呼んでよいか、あやしいものなので、正直申し訳なく思ってます。7点か10点出す予定。テーマはやはり、パブリックスペースです。タイトルは「空欄」。初日の27日(木)にパフォーマンス「視線の彫刻」をしようかと思っています。

 
5月14日〜17日
The fifth Friction International Performance Art Festival  Uppsala Art Museum, Uppsala , Sweden
 スエーデンは、ウプサラという古都の公立美術館でのイベントです。舞踏家でカンパニーを持っているスーエンさんの企画で2年に一度パフォーマンスフェスティバルが開かれています。舞踏家がなぜパフォーマンスアートを?と誰もが不思議がるようですが、どうやら、スエーデンでは、舞踏よりも、パフォーマンスアートの方がよほど、一般受けするからだろうと、私は思います。スーエンは、白桃房で8年(だったかな)学んで、自国に帰ってカンパニーを作った、実力も行動力もある女性です。
美術館内でのパフォーマンスと、植物園でのパフォーマンスの2本を依頼されています。今年のテーマは、「アクションの自由」。どちらも「視線の彫刻」をコンセプトに行うつもりですが、やりかたは、勿論違います。「視線の彫刻」は、パブリックスペースでの人々の視線をテーマにした、探求型のシリーズです。「ハイファイブガーデニング」もその方法のひとつなのです。
ウプサラ美術館(城)
5月18日〜25日?(未定)
"Artist in Residence" in SUEN Butoh Company Uppsala, Sweden
上記のスエーデン滞在は、ニッポンササカワ財団に、旅費と制作費、そして滞在費を申請しており、うまくサポートがおりれば、スーエンさんのカンパニーのある、ウプサラ郊外の森に滞在しようと思っています。

6月後半 東京のパブリックスペースでの、ゲストを含めたデモンストレーション的なアクションパフォーマンスを、このあたりで、是非やりたいです。

7月19日〜9月7日?(詳細未定)
プロジェクト「うちのこと」アキバタマビ21@3331 アーツ千代田
これもまだ、もろもろ未定です。オランダ在住の若い日本人とオランダ人アーティストのコラボ企画らしいです。私が、参加アーティスト扱いになるのか、それも判らないですが、昨年、オランダで知り合った、ニナ・グロッグナーさんのお誘いです。ニナと組んで何か、やります。ちょこっとかもしれないし、いろいろかもしれない。なんだか、とっても楽しみです。何にもしないかもしれないし。http://uchinokoto.com

9月4日〜7日
Future of Imagination シンガポール
いわゆるパフォーマンスアートフェスティバルです。2004から始まったもので、私は2回目の参加。これと、この後の中国のフェスは、旅費がサポートされないので、自分で用意しないといけません。お金をなんとか、ためないと。

9月12日〜21日
Art Now Live Tour @Art Now Live StudioContemporary Art Museum of Ji Nan 北京市と済南市
これもパフォーマンスフェスで、シンガポールのイベントの続きとして行われます。ヨーロッパからの参加の方達には、ツアーと言うべき。私は、いったん、帰国するのか、しないのか、たぶん、そのまま飛んだ方が良さそう。初めての中国なので、わくわくです。

10月
An Exhibition 展覧会 @Galleri 21 and Galleri Ping Pong, Malmo,  Sweden
日程や展覧会のタイトルは決まってませんが、日本人のアーティストを紹介する展覧会です。スエーデンの4番目くらいの規模の都市マルモ在住の、ライフ・ホルムストランドという人の企画。マルモ大学と共同企画らしい。招待されているアーティストは、私の他、チンポムや風間サチコさん、奥村祐樹など、数組。
まだ、詳細が全く未定です。私も何を出品したらいいのか、わかりません。ライフさんは、私の「ガーデン」というパフォーマンスが大好きなんだそうです(YOUTUBEで見ただけですが)。FACEBOOKで知り合った人です。先日、来日して、初めて会いました。

11月
?Performance art festival @Chile
まったく未定ですが、招待状を送ると、2度言われました。まだ来ていません。企画者は、アレキサンダー・デル・ラ。10年来くらいの知りあいです。これも、たぶん、旅費が出ないので、去年までの私なら、断っているのですが、今年は、お金を作ってでかけたい。少し、長滞在をして、個人的に作品を作れたら。

この他、UKでのアーティストインレジデンスの可能性もあり、昨年末にディレクターが来日して、一度会いましたが、全く未定です。