24.1.10

絵を描いて、魂入れず

まだ仏事から、逃れられない。魂入れというのは、「墓」「位牌」「仏壇の仏像」の3種類があるそうだ。ちょっと、わからない。仏像は、作った人間が、魂を入れればいいような気がする。セットで、七万円。モノより、パフォーマンスに値打ちがあるらしいよ、この世界では。

絵を描いて、魂入れず。


夕方、葬儀屋の営業マンがやってきて、一時間30分話し続けた。息継ぎがなかったような気がする。聞いていた、母は、目がまわったと言っていた。
感じが悪かったわけれはないけれど、たばこ臭いので、こちらは、息を止めがちだったため、わたしも酸欠になった。
「ええ、競争に勝たなくてはなりませんから」と、言っていた。わたしが、あれこれと、聞いたし、いろいろなことも教えてくれた。「.....で、そのサービスのメリットは何ですか?」の問いに、つい、答えてしまったようだ。そして、すかさず、言い直した。「サービスというより、ケアですね」

働き過ぎだと思う。過労死しなければ、いいのにと、お帰りになる、後ろ姿に、お祈りをした。