9.10.08

プレ展「響き合う始まり」響き合ってます。

港町往来ワンダララ計画プレ

[会期] 2008年10月7日|火| → 10月19日|日| 13:00-20:00
[会場] ザイムカフェアネックス
神奈川県横浜市中区石川町1丁目51 045-308-8481
アクセス : 根岸線JR「石川町」下車5分 (JR横浜駅より乗り換えて3駅目)
[企画] 港町往来プロジェクト実行委員会(山岡佐紀子、アライ=ヒロユキ、丹羽良徳、後藤天)
[主催] ザイムカフェアネックス

お近くの方は、12日18:00パーティに遊びにきてくださいね。
その日、14:00からのぎすみこさんのパフォです。インスタレーションの中で行います。

イベントは、13日にトーク
18.19日にワークショップ
1回1500円、2回2500円、3回も2500円


<展示作品>
アーティストの国際ネットワーク組(今回はビジュアルポエトリーを紹介。足立智美さんがキュレーター)
パフォーマティブ組(場所の政治性、空間の歴史と推移を意識したパフォーマンス系。山岡キュレーター)
ハイブリット組(今回は在日韓国/朝鮮アーティストを招待。アライ=ヒロユキさんがキュレーター)

ギャラリーカフェの雰囲気もいい感じ。くつろぎ空間(気持ちのいいソファがたくさん)なので、ゆっくりどうぞ。と言っても、御茶が出ないカフェですみません。

海外アーティストは、みな、写真のドキュメンテーションですが、それぞれ、場所の政治性、経済問題をテーマにしたプロジェクト型やデュレーション型の作品の記録。ロディ・ハンターは「港の貿易の歴史」をテーマにした作品のプランともいえるプレゼンテーション。

トイレは、楽しい「レスト」ルームになっています。「寝ている」人ばかり。魔女パフォーマー、アディーナ・バロンが、イスラエルの国旗模様のふとんにかぶって、ショッピングセンターの柱の上に寝ている写真。背景にはマクドナルド。そこで、彼女は目をつぶって寝たまま、彼女の独特の声で、歌と叫びを、行ったと聞いております。あまり、休まらない「レスト」ルームです。わたしもちょと寝ています。
トイレの入り口にも注意。足もとに、丹羽君のビデオが。ちょっと隠れたすみっこが、好きな人が多いのですよ。

わたしの新作、御高覧いただければと思います。「Missing in Yokohama」 インスタレーションバージョンです。矛盾した記憶の断片を、インターテキスト的(?)に配置した苦心作。1980年代に、横浜からワルシャワに逃亡した、ある親子の話の、背景が、だんだん、明らかになってきます。

庭の東屋の、のぎすみこさんの作品も新作。港を意識して、作ってくれました。テントの刺繍がとてもかわいいです。風ではためくテントは、出航する船のマストのよう。

在日のふたりのアーティストは、わたしはこれまで知らないふたりでしたが、若いのに、なかなかすばらしいです。ペスノッさんと、オムチュスさん。見せ方がうまい。場の空気を作っています。在日のアーティストたちによるアルンアートネットワークというのが、あるそうです。

足立智美さんのキュレーションしたビジュアルポエトリーの部屋は、ソファに座ってゆっくり、ジュリアン・ブレインや松井茂さんのビジュアル本を楽しんでいただきたい。

場所性にフォーカスしたイベントコンセプトが、アイデアに賛同してくださっているアーティストの皆さんのおかげで、だんだん、醸成されていくのを感じています。