15.3.13

バクスイレン2−6 Weという意識




ディスカッションを試みる研究会「バクスイレン2」はおかげさまで、6回目を迎えることができました。口コミなどを通して、固定メンバーも増え、研究会らしくなってきました。
イベントはどなたでも、ご参加、歓迎です。少人数制(10人まで)なので、ご予約ください。

次回のお知らせをいたします。

アートの前に「バクスイレン2−6」 テーマ:「Weという意識」
日時:4月20日(土)17:00〜20:00 

内容:前回の「健康と感情」と言うテーマのディスカッションでは、私たちの身体がどこに属しているかという話になったと思います。社会に属している、家族に属している、民族に属している、などなど。特に,国民であるということをどのように「私たち」は理解し、感じているのでしょう。その一員である責任が、あるとしたら、どういうことでしょうか。
3.11の震災以後、日本国内ではメディアを通して「ひとつになって」という言葉が頻繁に叫ばれたり、地域コミュニティへの関心や活動が盛んになったり、一方、近隣の国々とも経済競争、領土を巡る駆け引きが大きな政治課題になっており、ナショナリズムという言葉が、日々の中で「私たちの」頭によぎることが多くなってきました。
このバクスイレンでは、昨年来日して10ヶ月滞在したマレーシアのアーティスト、チ・トゥが作品を通して問いかけた「日本人の第二次大戦中のアジアでの侵略の認識、責任」を、ひとつの題材にしてみたいと思います。「私たち」が経験していない過去のことに「私たち」にどんな責任があり、どう感じている/感じるべきなのか。他国の人たちに対してどう感じている/感じるべきなのでしょう。歴史とは、伝統とは?
「集合意識」「仲間意識」には、「国民」以外も他にもいろいろとあると思います。「私たち」が、「私たち」と言う時、それは誰を指しているのでしょうか。私たちが選べるのはどこまでなのでしょう。どんな責任があるのでしょうか。それらの「意識」も参考にしながら、ディスカッションができたらと思います。


場所マルプギャラリー 東京都豊島区池袋3-18-5

定員:10名まで。
今回は、9人の参加希望者を確認しています。ご希望の方は、御連絡いただけるとありがたいです。

進行方法
毎回、初めに、約7分の自己紹介がてらの「プレゼン」トークを、それぞれの方にお願いしています。あらかじめ、ご用意したことを話して下さってもよいし、その場で即興的に話してくださっても良いです。
その後、質問コーナー、そして、キーワードを選び、フリートーク、食事会(主にベジタリアン)と続きます。
メモを書き込む用紙とエンピツを用意します。

今回の参考図書(読まなくても大丈夫です。興味があったらということだけです。):「想像の共同体」(ベネディクト・アンダーソン)、「明かし得ぬ共同体」(モーリス・ブランショ)、「無為の共同体」(ジャン=リュック・ナンシー)「21世紀の歴史」(ジャック・アタリ)、「日常、共同体、アイロニー」(宮台真司、仲正昌樹)、「自分を生きるための思想入門」(竹田青嗣)、「単一民族の起源」(小熊英二)「ナショナリズムの克服」(森巣博, 姜尚中)「嗤う日本のナショナリズム」(北田暁大)「コミュニティを問いなおす―つながり・都市・日本社会の未来」(広井-良典)