16.9.09

本読みねえ本読みねえ

気分がすっきりしている。
でも連日、遅く家に帰って、遅い夕食をしているので、胃は重い。なので、今日は都心で夕食を取ってきた。ひとりでさっさと食事が出来る場所がたくさんある都心は便利。だいたい、どの駅前も同じ種類の店があるわけなんだけど。あんなに安いってことは従業員の給料が安いってことだろうなあ、とすこし、暗くなる。でも、安いところを選んでしまう、わたし。


2名の友達が「これ読みねえ」と勧めてくれて、貸してくれた本2冊。

『りんごが教えてくれたこと』木村秋則著
まだ半分くらいしか読んでないけど、もし、自分の生き方がこれでいいのか、迷っている人があれば、おすすめしたい。以前、NHKの「プロフェッショナルの流儀」で紹介されていた、自然農法を確立した人。テレビで見た時も、いいなあ〜と思ったが、本で読むと、本当に驚く。「ほんとかな」と思うようなこともないわけではないけれど(笑)、物事の発見の仕方が、興味深い。また、彼が失敗を繰り返している時の、世間の冷たさには、ぎくりとする。信念を通した人ではあるが、その途上は、本当に苦しんでいたのがよくわかる。
11年、実らぬリンゴ園を続けていたのだ。

でも、最近、彼の本は流行っているみたいだ。ちょっとあやしい方向に行きかけている感じもある。『すべては宇宙の采配』というタイトルには、不安を抱く........。



『ラディカルオーラルヒストリー』保苅 実著
1971年生まれの保苅氏は、残念ながらもう亡くなった民族学者であります。まだ、読んでいないけど。友達は「山岡はこれを読むべし、これは山岡のセカイに違いない」と言って、貸してくれた。簡単に言えば「ポスト植民地主義」の書き方なんだと思われるが、その方法は、もはや「はやりの」社会学ではなくて、定着していると思う。
「りんご」の次に読みます。
その前に読んでいてまた途中なのが、『当事者主権』中西正司+上野千鶴子著 でありまして、通じる所あり。
障害者の立場が、この20年くらいでどのように改善されてきたか、なんて、これまで考えてきたことがなかった(恥ずかし)ので、勉強になる。それは、老人問題にもそのまま当てはまる。ポスカルの成果は、日常の上に、生きているのだ。と思いたいけど、現場はそうでもない。



読みかけ本まだまだ、あるのだ。『外国人』クリステヴァ、『21世紀の歴史』アタリ、『健康の日本史』北澤一利、などなど。
ああ、忙し。