オペラシティのアートギャラリーとICCセンターに行った。
コウノイケトモコさんは、友達の友達です。でも、ずっとあんまり作品を好きになれなかった。でも、今回は、初期の作品で、えんぴつをひたすら動かして、アニメーションを作っているのを、見て、やっと何か、わかった。すべてえんぴつ一本から生まれているのだと思ったら、急に、面白くなった。絵を壁にかけずに、低い台に置く方法も面白かった。展示会場全体の順路が、絵本のように話が展開する。
う〜ん、でも最後にあった、でっかい赤ちゃんは、惑星ソラリス博物館のジオラマみたいで、う〜んとうなった。どうでしょう? 展覧会そのものには、遊びがたくさん、あって、作るのがとても楽しかったんだろうなと思った。楽しませようとしてくれている、情熱的でやさしいサービス精神みたいなものを感じた。廊下に出ても、影響をうけた絵本、紹介されていて、ファンはたまらないだろうなと思った。あの規模になるともはやアーティストは、ひとりではなくて、関わったすべての人々の共同制作になるんだな。それが、社会化されるってことなんだろうな。
とにかくわたしの発見は、「エンピツ一本ではじめて、それが膨大なイメージになっていった、ということに、心を動かされた自分」でした。それはよくわかるんだ。経験があるし。
何かを見るってことは、自分を見るってことだから、こういう感想でもいいよね。
それから、具体的すぎるものが、たぶん、私は苦手なんだろう。大事なことは、目に見えない、というのが、わたしの中にある。形にしてしまったら、その聖性がなくなってしまうと思う。という自分をあらためて発見したのであった。
もうひとついえば、..............「絵本」を作ることはわたしにもできるかもしれない。アニメーションもがんばればできるかもしれない。でも、あの展示をするパワーはないなあと思う。もしや、若いときから、回りに誉めてもらって、自分を大きくするためのステップを踏んでいれば、成長因子のある人はあそこまで、行くのかな。人ってひとりでは成長はできないんだ。回りの人の心や利益に、ギブバックできていて、進むものなんだろう。吸収しまくったのであろう。人々は、成長因子を見ぬくんだね。
その後、ICCに行った。今は企画展がないのだけど、常設展を見るのも結構好きです。前に見ていない展示もあってうれしい。
最近は、なんだかメディアアート(もちろん、マンガや雑誌の意味ではなくて、サイバー系のこと)が、わたしのお気に入りで、まずは、お客として楽しませてもらっている。抽象性が高い感じがたまらん。バーチャルな構造をイメージすることが、わたしの現世的ストレスから、解放してくれるのだ。本を少し買った。カードで買えないので、何冊かあきらめた。サイバー系の本の書き手の文体も好き。
私は、ノマドとして、生きるつもりでいるので、サイバー系は大事なツールなのではないかと思っている。アートであってもなくても。
その後、「Cannons and Muses Tokyo」のミーティング。
おとといは、ジェロントロジー(老齢学)を、東大のPodCastで、夜中に勉強。
老後は施設に入ろうと思っていたけど、未来は、地域社会に世話になるという方向が有力らしい。団塊の世代が、リタイヤーして地域社会に参加して、高齢者のための社会づくりをすることになるだろう、という話。
未来学でもある、この分野は。
どの町に住み着くかが、生活に大きく影響のある時代が来るのだろうか?