6.10.09

リラックス

ついにクライアントの雑誌が廃刊になるので、イラストレーターとしての低収入、じゃなくて定収入が消える。自分の絵を考え直す時期だ。はっきり言ってこのところ、仕事のオーダーが来た時しか、描いていなかった。それで、描いていた絵というのは、左のようなものではなかったけど、それはそれなりに楽しかった。

気分のせいか、最近、本屋に行っても、あまりこれというイラストレーションが、見られない。斜陽産業かな。いいブックデザインのものは、奥の方にあるのかな。

気持ちを入れ替えて、絵というものを、描き直そうと思い、数ヶ月前に描いていた下絵を、きのうひとつ仕上げた。下の黄色い方は、10年前のもの。印象として、うすめ、の絵なんだけど、こういうのも、悪くないんではない? クドい系のパフォーマンスをしているのに、変かな。
私としては、矛盾していないつもり。

もともと芸術は民主主義、自由、平等、とは、とんと縁のないものだと思うのだ。アルティザン階級を目指すものとして、「社会のコードをずらす体験」の場所としての、アートの方向があると、思っている。それが、ずっとできればいいなあと思っている。


いいもの作っている人がたくさん、いる中、わたしが生き残れるか? まめにいろんな人の作品を見て歩きたいと思っている。よい刺激を受けるために。