17.5.09

ぴかぴか

きのうは、友達のKさんとあちこち歩く。

プラットフォームスタジオで、あずさんの踊り。やってきたお客さんのリクエストの漢字一文字で、みじかく即興おどり。常時、4〜5人くらい会場に人がいて、なごやかな雰囲気で行われた。漢字という文化を共有している者どおし、感想を言い合ったりする。踊りは、字の形をイメージしているのか、意味を感じて行うのか、どうなんだろうか、などと思いながら見る。字がどうであるかというより、踊りとは何なのであろうか、彼女のおどりとは何なのであろうか、などと考えた。振付けでなく踊る人は、自分の中の何を、指標にしているのだろう。といろいろ思う。あずさんは、なんでも挑戦するぞ、という勢いがあって、私はいつも感心する。

近くで、Kさんのお友達の絵の展覧会。抽象表現主義は、わたしが15年くらい前に、捨てた画法なので、そのあたりの絵を見ると、とても、複雑な気持ちがする。でも、ふと気づくが、最近の日本でのリバイバルは、もう、かつての抽象表現主義とは、コンセプトが違っているのかもしれない。見た展覧会の人は、わたしより少し年下と言う感じだったが、ずっとこの画法を続けてきたらしい。最近は、売れるようになったとかで、会場には、赤いマークがたくさんあった。

それから、Kさんの仕事関係の古本屋やスペイン料理屋へついていく。両方とも小さいお店ながら、好きなことを仕事にしている感じで、感心する。

好きなことを、自分を信じてこつこつやり続けている人はすばらしい。
また、お金にするという努力がないと、事業の失敗となる人たちが、一生懸命やっているのも、やはり、すばらしい。
ぴかぴかな人々に会った日であった。

そういえば、わたしは、集中する時、耳をそばだてるタイプだとよくわかった。大抵の画廊は、とてもノイズが多くて、わたしに向かないなあと思った。また、家で何かする時に、集中したいときは、聞いていても気にならない曲をエンドレスでかける。そうしないと、耳が落ち着かない。もちろん、音楽を楽しんでいるのではない。耳を消している。

以下、10年くらい前の作品。