きのうは夜に、東京大学のPodcastの「情報コミュニケーション技術(ICT)」の話を聞いた。けっこう面白くて、夜中までつい聞いてしまった。話はやがて「芸術」のことに触れるはずだったのだが、どうも、「創造性」=「芸術」と、教授は、とらえているらしい。有用技術と芸術は、重なるところもあるけれど、重ならないことの方が多いよね。でも、そういう世の中になって行くのだろうか。しかし、整理しきれない人間の心の部分は、やはり、残るでしょう。心理学なんかで、フォローできないし。
そういう研究は、何億という予算を投資して開発されているわけなんだが、話の途中で、急に貧困の話になった。世界全体では技術は進歩しているが、世界全体で貧困がますます進んでいるという話。たとえば、インドは、ハイテク産業がさかんだけれど、貧困はますます深刻。ムハマド・ユナス教授は、グラミン銀行というものを始めて、貧しい人たちに、安い利息でお金を貸すシステムを考えた。銀行は、儲けるためではなく、社会の秩序を守る為に営業をする。いわゆるマイクロファイナンスのことだ。ICTの授業の合間に、マイクロファイナンスの話題が混ざるのが、意外だったけど、雇用の話につなげたいのかな。建設業の代わりに、介護ビジネスと言われているけど、ITにも人材が欲しいのです、という主旨に聞こえた。同じ人材かな? 違うよね。
わたしは、コンピュータグラフィックという意味でのPCにはそれほど関心がなくて、ネットワークの利用のシステムに興味を持つ。パフォーマンスアートだからって、身体芸をトレーニングするという方向にいかない私としては、「旅する身体」=ノマド化する私たち、というイメージの中で、想像が膨らむ。でも、何ができるかな。人間関係のつなぎかたの変化ということがあるのではないかと感じるのだ。デジタルとかバーチャルいうことを越えた、何か。もちろん、使う側に、センスとスキルがいるように思う。
専門外がなに言っとると思われるかもしれないけど、他人の領域に、すぐしのびこみたくなる習性なのよ。生半可な知識を書くのは、恥につながるかもしれないけど、.......そうね、やめとくか。
ところで、ホワイトハウスのホームページって見たことありますか? なにかのファンクラブサイトみたいです。オバマさんの写真は皆とても美しく、週間演説や行事の際の挨拶のビデオもいろいろ見ることができます。右の下の方には、FacebookやYouTubeのリンクもあります。そつなくまとまって、役所っぽくない、スマートさがまさにオバマさん。ブッシュのころから、こうだったのでしょうか? こういう親しみのあるおしゃれな情報の出し方って、目くらましだと思いますか。こういうこともパフォーマンスと言うと思います(ちょっと専門内かな).........。
絵は、羽根虫、2年前の作品。ローテクなさくひんです。