23.1.09

医療とアメリカ

身近の知り合いのmixiなどのブログを見ると、驚くくらい、大統領の就任式に関心がないらしい。関係ない? そうかもね。でも、なんだか、もやもやした感じがするんだ、それは何だろうかと、考える為に、私はいろいろを見ている。


ところで、私が書いた「医者につけるくすり」の件、友達に随分、心配されて、いろいろな人が、いろいろアドバイスをくれた。まさに、遠くの親戚より、近くの知人と言う感じ。ありがとうございます。

事情を知らない方へ。
病人なのは、わたしではなくて、父なのだ。父は、脳梗塞をわずらって、これまでに2回発作があったが、2回とも、すぐに救急車で運ばれて処置があり、全く麻痺もなく、回復しました。ところが、今度(12月中旬より入院中)は、大腸がんの手術中、あるいは手術後1〜2日以内に発作を起こし、「病院内」で手遅れになったのです。植物状態は逃れましたが、日ごと、力がなくなっていて、ベッドに寝たきりです。

今、家族はばたばたと、転院をしようと情報を集めているのだけど、どうやら当人は、医者への、義理立てにこだわって、動く気がないようです。「あいつの顔を立てる」とまで、言いました。院長は、父に「元通りの身体にしてあげる」と言ったその日に、私たちには、「寝たきりになる可能性が高い」と言いました。日々、力がなくなっているのを、座視しておれと言われている気がしました。
東京の近くとはいえ、埼玉県は、いかにも田舎で、インフォームドコンセントもセカンドオピニオンも、常識からはほど遠く、院長に説明を求めると、毎回、ごまかしの説明がなされます。聞くたびに、違う事を言います。追求すると、いやな顔をする。

わたしが納得できない院長を、信じると言う父。今は私は、それも、彼の人生かなと思うようになってきました。
わたしの友達は、皆、声を揃えて、「患者の主体性を」と言って励ましてくれるけど、父は誰かに預けてしまいたいらしいです。素人判断は、だめだと言う。本など読むなと言うのです。......それも彼の「主体性」のうちかな。

少し。父と話し合って、みます。どうしても、それでいいなら、わたしは、母の人生を守ることを優先しようかと思います。もちろん、わたしのもねっ。男どものメンツの尻拭いを、女がやる、なんてのを、目の前で見たくないからね。

なぜ、このことと、「アメリカ」をつないで、書いているか、ちゃんと理由があるんだよ。