学生の時からの友達で、まったく美術系ではない友達。どちらかというと技術系かな、その人が、山岡さんは、相変わらずあちこちに横たわっているけれど、そのパフォーマンスの狙いは何ですか?と尋ねた。わたしは作品シリーズ「Best Place to Sleep」のことです。
なので、以下のように答えたけど、こんな感じで伝わるでしょうか。
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ひとりで行う時は、写真作品として行っています。
権威のある場所、多くのお金の動いている場所、コントロールされている場所を選びます。そういった場所のたたずまいと、最もリラックスした、だらだらした形の身体との、コントラストを、絵として、楽しみます。社会では、身体つまり個人が、社会全体の利益のために、ハイレベルでコントロールされている、という現実を、感覚的にあぶり出したいと思います。それが良くないと訴えているわけではありません。社会とはそういうものだということです。そして、コントロールとコントロールのスキマを、みつけるということをしている、とも言えます。だから、特に、反体制というわけではありません。といっても、レジスタンスのイメージを使ってはいますね。とにかく、あくまで、アート的なレベルでやっているつもりです。たしかに、誰かの仕事の邪魔をしているという認識はあります。失礼でもあります。
参加型もあり、パブリック度の高い場所、交差点の真ん中や、駅、美術館で行います。この場合、写真作品を作る意味もありますが、体験として、空間のスキマを味わっていただくのを目的としています。