左は大統領就任後のダンス。ワシントン、建築博物館。
右は、ちっぽけなアーティストの旅の記録。マサチューセッツ州議事堂の中で。
興奮は、居眠りあるいは昏睡の始まり。
この作品は、サークル/円であるという類似、ダンスと居眠りという対比のことだけでなく、オバマ氏のあの歴史を想起させる演説を意識すれば、この2枚の写真は、アメリカの政治の原点の中の重要な場とも言える、18世紀に建てられたまだローカルだった頃のアメリカのマサチューセッツの議事堂と、今のワシントンでのグローバル化した政治のシーンとの間の、時間の厚み(distance)を感じさせるイメージとなると思いました。また、多くの大統領や政治経済の中心にいる人たちは、ボストンつまりハーバード大学の出身なので、ボストンは、今のワシントンの政治の場の、背景とも言える場所なのではないかと思います。そういう様々な関係性を、思い描く為の、装置(作品)です。
もちろん、わたしという場所と大統領就任という場所の距離を考えるというのが、メインテーマでもあります。わたしは、案外近いんだと思うのです。