6.8.08

変な人たち

昨日は、知り合いの、脳梗塞から生還したばかりの、あるギャラリーオーナーに誘われて、ある、大きな展覧会のオープニングに行った。
客観的に、アーティストという存在を眺めていて、思うのは、アーティストって、まじめな人たちだということ。一般に、アーティストって、変な人たちだと思われている節があるが、実際のところは、社会に迎合せず、人間らしさを維持した、ストレートな存在だと思う。ヤマっぽいことを言ったとしても、作品はこつこつ作るしかなく、そのリアクションは、ダイレクトに個人のハートに戻ってくるので、案外、現実的で、嘘が少ない。
変な人々というのは、そのアーティストのまわりにいて、本格的にヤマっぽいことを言っている人々の方。そう言ったら、その生還した知り合いは、「あ、それおれのことね」とうれしそうにしていました。アーティストで、その周辺をかねている人が少なからずいて、それの方が目立ったりするから、人は、「アーティストは変な人」と言うのかもしれない(ウォーホルなんかそうだ)。あるいは、社会のルールより自分のルールを優先しがちな、素朴でナイーブで、お子様チックなアーティストの行動を見て、「変な人」と言う場合もある。

どちらにせよ、変、というのは、実は、ある種の人間社会の真実をついている。バランスの悪い、真実というべきか。ヤマっていることが、ひとつの人間の真実っていうのかしら。欲望サイドについているというのかな。やっかいだが、無視するか批判するか愛するか、それはあなた次第なのよ。

要望としては、できるだけ、変な人は、自覚していて欲しいというのは、あります。変なことは、大事なことなのだから。くだらなくもあるし。