5月にエルサレムで行ったワークショップと、6月13日に東京経済大学の粉川先生の授業で行ったワークショップの報告をしたいと思います。
これらは、同じタイトル「靴のための避難」というワークショップです。
まず最初に、学生さんにお約束した、13日(月)東京経済大学コミュニケーション学科の、粉川哲夫先生のクラスでのワークショップの際の映像をYoutubeにアップしたので、お知らせします。最後のパートですが、約束なので、早めにアップしました。約2時間のワークショップの最後に、私のやりたいことが、やっと腑に落ちて来た学生さんたちが、最大のエネルギーで協力してくれた、結晶でもあります。(もちろん、あきらかに、手を抜いている子もいて(笑)、それはそれで面白いです。)
これは、エルサレムでは、私のワークショップの後にあった、親友のマルティン・ツェットが行ったワークショップをアレンジしたものです。マルティンは、楽器も使いました。東京では楽器を用意できなかったので、私の作品「いっしょにやるアクションパフォーマンス/Love or Not」のインストラクションである「罵詈雑言を叫ぶ」という要素を混ぜました。
さて、みんなで並んで「叫ぶ」アクション。「助けて〜」の方が、趣旨に直接沿っていたかもしれませんが、とにかく、大声で言いたい事、「バカ〜」とか「大嫌い」とかを絶叫します。そして、たまったストレスを発散します。ひたすら「あ〜!」でもかまわない。ある女子は「電話出て、返信して、連絡して」でした。彼氏あて? それから、「おっぱい!」と言っていた子もいました。とにかく、繰り返し、ミニマルに連続して叫び続けること、私がストップと言うまで続けること、というのがインストラクション。声を出したくない人は、足踏みでもいい、としました。最後のパフォーマンスだから、あらん限りのエネルギーを出し切ってねと言いました。
タイトル「主張せよ!」は、私が勝手にあとで、つけました。その理由は、また別の日に書きます。
実のところは、私が見たかったのは、叫ぶ内容や声よりも、態度の方です。叫ぶには長過ぎる時間(だいたい3分)なので、だんだん、疲れてくる。そうすると、だれてくる。それが面白い。それでも、がんばろうとする様子もなかなかいい。そして、やる気のない人の態度もまた面白いです。それらは、ナマで見るより、映像で見ると、より見えてくる。映像の不思議。
3分は、見るにはそれほど長くないですから、良かったら見てください。楽しい、ファニーです。
まあ、およそ、私の世代の子供たちぐらいの年齢でしょう。彼らがどのように育ったかは、私たちがこの20数年、関わっていた社会の反映なので、いい所も、やばそうな所も、自分たちの鏡だと思います。でも、とっても、いい子たちでした。