23.8.12

PoesiAccion ポエジアクシオン

 ....と読むのだろうか。
2008年に横浜であるイベントをした時、私は「ポエトリー・アクションPoetry Action」という言葉を使った。それは、はっきり言って、私の造語だ。「アクション・ポエトリーAction Poetry」が正しい。「行為的な詩」ではなくて、「詩的な行為」と言ってみたいので、私はその順番を換えてみた。その時、そのイベントの参加者で、その辺のこと(つまり、詩のパフォーマンスの世界)をよく知っている足立智美さんに「やまおかさ〜ん、ことばつくっちゃうの〜?まずくない?」と、ちょっと文句を言われた。
確かに、ポエトリー・アクションという言い方は「ない」。なんなら、Poetry Actionとググってごらんなさい。ありません。Action Poetryならたくさんあります。

足立さんが心配した以上に早く、影響は起きていて、意外にも先輩の日本のアーティストたちが、その半年後に、その言葉を使って、東京でイベントをしていまう。それを知った時は、正直、どきっとした。そして、最近もやはり東京で....

ところが、ここに「ポエジアクシオン」を名乗るイベントがあるではないですか? いつからなのだろう。しかも、元祖な場所.......不思議だ。すでにあったのかもしれない....
そして、しかも、私は招待された.....。
昨年は、写真家の芝田文乃さんが、パフォーマンスの写真を撮るアーティストとして、招待されました。

すばらしき大人なメンバーに加えていただき感謝します。
バルセロナから、少し、田舎の方の町だそうです。フライヤーのデザインもいいと思う。
今年は、フルクサスの設立から50周年だそうです。オープニングにすべての参加するアーティストが1分間のフルクサスを連想させるパフォーマンスをすることになっています。また、デュシャンが「階段から降りる裸体」を最初に発表した場所がバルセロナで、それがちょうど80年前。それを強調するあたり、ここでのパフォーマンスアートの伝統が何なのかがよくわかります。




主催者のジョアンには、昨年、日本が地震で大変だった日の翌日、スペインのバレンシアで会いました。イベントの打ち上げで、半ば強引に、彼のボイスパフォーマンスにつき合わされた記憶がある(楽しかった)。そして、その時の写真が以下。うう...。彼だけが真顔で、カメラのシャッターを切っています。確信犯.....



今日、スペインの近代の歴史、カタルーニャ(バルセロナのある郡)のことを少し調べました。今は、落ち着いて見えるスペインも、無敵艦隊の時代から、フランコの時代まで、激しい時代を過ごしているんですね。「ゲリラ」という言葉は、ナポレオンに侵略されていた時に、生まれた言葉、生まれた「アクシオン」だということを、知りました。


彼等の伝統に負けないように、タフにやってきたいと思います。


正直、今だに私の表現は、「パフォーマンスアート」のやり方で良いのか、疑問に思いながらやっています。「パフォーマンスアート」を知っている人たちのコミュニティ内だけでわかるコンテキストではやりたくない。いつも食み出ている、あるいは、まともである........そういう表現でいたいと思います。

......今年はこの後、予定がありません。杉並でちょっと何かあるかもしれませんが......自分の、今、作りたいと思っているテーマで、展開したいと思っています。