16.10.10

公共のためのアートって本当にできるかな。

今、私はがベストを尽しているつもりの、この1ヶ月半のプロジェクト。これをやりとげて、私は成長するのか、あるいは、またゼロに戻るのか、それは、神のみぞ知る。
私にとっての最大の課題は、私はこれまで、ストリートにおいて、完全にゲリラで、怒られてもしかたがないが、イメージやアクションが面白いのでやっていた、という立場だったのに、今回は、公共に対して、責任を持つ表現を、試みるということだ。
私でなくても、今だ、路上は、ゲリラでしか、何もやれない状況。それでも、やることにより、公共の利益?福祉? 何か、希望を持てる方向のアクションをする、ということだ。

それは「モバイル・ティーパーティ」。しかも、私の作品としてではなく、4つの国から来た、まったく違う方向性を持つアーティストたちによって、共同制作される。ところが、ある者は、パブリックスペースへの問はあるが、それをすでに自分の作品としてて制作するノウハウが完全にできていて、コラボレーションという認識に、どうしてもピンと来ないと考えているみたい。ある者は、共産主義下に住み、アートとはエゴの欲望の表現であると確信しているので、公共の方向というのが、受け入れがたい。ある者は、共同制作というのは、理解できるが、外での活動にはちょっと尻込み。わたしは、ひたすらゲリラだった経験から、急に、オモテの人間になれるかな、と不安である。これをまとめるのは、何によるか。
これが、カケでなくて、なんであろう。
でも、この4人でできないことが、社会でできるわけがない(というのは、言いすぎでもあるけど)。
公と、私の間に、「公共」という場所を考える。ここでは、人は成熟した市民として、利他的に振る舞う、という理想。
10月30日、ほぼ、ハロウィンだよん!!

以下、大雨の中での9日の『Love or Not』。写真、芝田文乃さん。赤信号の時は、横断歩道の両側から、ののしり合っている。ありとあらゆるののしり言葉を絞り出す。青になった、横断歩道の真ん中まで出て行き、静かにハグしあう。5つの横断歩道で行った。御徒町に近い横断歩道から、ひとつずつ移動して、最後は、アキバの駅の真ん前の一番、にぎやかな場所だ。雨がだんだん激しくなって、エキサイトしていった。若い女の子の誰かにしがみついている姿は、やっぱりきゆんと来るね。相手が男であろうと、女性であろうと。