15.2.09

パープルハート

月曜日の神楽坂ディプラッツ「畳半畳」(開場19:00 入場料2000円)のために、ペンタゴンのホームページから、最近の「ヒーロー」を5人ほど選び、その受賞理由を翻訳した。彼らがいかに勇敢で、奉仕の精神に富み、かつ、普通の人でもあることが書かれている。けっこう笑ってしまうものもある。兵士をたたえるキャンペーンだ。専門用語らしき単語もあったので、ちょいと面倒だったが、超訳もあり。これを読む若者は、軍隊に入りたいと思うのだろうか?
パープルハートと言う言葉を覚えた。名誉の負傷と言う意味らしい。写真はパープルハート勲章。LSDの名前でもある。

その5つのエピソードを他4人とのパフォーマーとの関係で効果的に使えるかどうか、それを考えるのが明日の仕事。単純な観客には「反戦思想」と思われたり「ウヨク」と思われたり、わけのわからないやつになりそうだ。だが、「そのまま、ずばり」がきらいなわたしとしては、どうしても、そうなる。
他の4人への迷惑にならないようにそれも配慮する。
なぜか、サエグサさんは、「ありがとう」を大きな声で歌うそうだ。どういう意味になってしまうのかしら。マキメさんが、世界各国の国歌のCDをかけたいと言ったことには、わたしなりに丁寧に、思いとどまってもらいたいとメールに書いた。そうすると前世紀的になってしまいそうだから。相良さんは、いつもどおり、とても優雅なんだろうか。直方平君が、決めてくれるのかな。

まあ、このようにポリティカルなものへの態度がまちまちで、おずおずしているものは、日本でしかやれないし、日本ならでものものかもしれない。
その五角形は、最後に6角形になる。六つ目の地点でわたしは何を行おうか? あくまで、美術。エンゲキでもダンスでもないことで何ができるか、がミソ。

谷中の時みたいに、呆然とするだけのお客に会うのかと思うと、悩んでしまうけど。


しかし、やはり、いきあたりばったりにイベントに参加していると、自分の方針が見えなくなるような気がする。短いエピソードを作るというのが、わたしの一つの技術だけど、やらなくてはならないと思っているのは、違う事のような気がするんだ。これは、日本の観客に慣れる経験といったらいいのだろうか。