20.12.08

誕生日だったので

以下、普通の日記。

   父が入院中なので、母とふたりでわたしの誕生日を祝う。祝うというより、わたしにかこつけて、おいしいものを食べようとしている母なので「お寿司でも取ろうか」と言うが、わたしの関心は、酔っぱらうほど、ワインを飲むことだけなのだ。
   で、夕食は適当にして、近所の手作りケーキ屋のケーキを食べ、シチリアワインに、ガーリックチーズとクラッカー(聖体拝受のようだ)。母は、食べた事のないチーズにすっかりはまり、確実にわたしより、食べた。
それから、見よう見ようと思っていた、グレゴリー・ペックの「オーメン」を見る(母が大ファンなのだ)。ビデオ屋で借りて来る。そして、続けて「オーメン2」。誕生日がテーマになっているので、はまる。まあ、ホラーの古典ということで、シンプルで良い。最近、テレビでやっていた2006年版の「オーメン」は、無駄なことに(風景や室内を美しく見せるとか)色気を使いすぎて、集中力をそぐと思った。見せたいことに集中して、それを誰よりも深めていくことしか、本当の勝ち(?)はないのでは? とてつもなくからっぽに美しい、というのをねらったのかな。でも、ちょっと「広告美術」みたいな美なんだよね。ならば、旧作の方の母親の方が、無駄に美人だし(大スターだし)、父親も無駄に立派(大大スターだ)なので、こっちの方があやしい美は充分。殺されシーンも、旧作の方が残酷。さらに子供はもしや無垢なのかもと思わせる感じがある不安さがストーリーを深く感じさせる。
 朝起きて、母と話すと、チーズの食べ過ぎた夢を見たそうだ。わたしは、鳥かごに、3種類の違った鳥を飼っていて、それを分けてやらなくてはならないと、あせっている夢だった。スキマから、賢く、身体を動かして逃げ出して行く一羽の鳥の様子が、ホラーのように頭に焼き付いている。