24.7.12

アーティストはエゴイストであることがむしろその義務である。

久しぶりのブログ。
太田エマさんと一緒に展覧会の企画をしていて、今週の土曜日でそれは終わります。マレーシア人のチトゥ君という人の展覧会です。これほど、ひとりの他人の作品のために、時間やエネルギーを費やしたことはこれまでにないかもしれない。私は、ベストを尽したい。第一に自分のためです。
https://www.facebook.com/events/493591937320820/

まあ、..... ひどく退屈だったところに、ちょっと見所のある若者が東南アジアからやってきて、ちょっと話があって、デュオパフォーマンスもとても乗りが合うし、私はすっかり気をよくしてしまいました。そして、彼の10ヶ月の日本滞在の目的が、せっかく日本の政治文化をテーマにした作品と、そのリサーチなのに、発表せずに帰国すると聞いてびっくりしました。それはもったいないぞ(というか、ずるいぞ)と思い、どこかで発表できないかしらと、考えていました。まさか、自分がそのために準備から、何から、するはめになるとは予定していなかったんですけれどね。この準備のために3週間くらい、彼の作品のことばかり考えていました。彼とはメールや生でのディスカッションをたくさんしました。その間は、かなり気分のアップやダウンが繰り返されました。作品が、そのように「気持ち」に、もやもやを訴えるところがあるのです。



先週木曜日に展覧会が始まり、週末の土曜と日曜日のお客さんたちとのティーミーティングでは、オープンなディスカッションの機会を持ちました。特に日曜日は、いい雰囲気で話が沸騰しました。おかげで、少し、その「このまま帰国されたらもったいないぞ」が解消されたようで、肩の荷が半分くらい落ちたかもしれない。いつものイベントの時より濃いメンバーのいいお客さんたちに見ていただいている感じがあります。感謝。やはり、テーマの影響でしょうか。それとも、他薦というのが良いのか?

ディスカッションは、もう1回、今度の土曜にあります。
そうですね、なにか、趣向をこらして、新たな発見の場にしたいです。欲深くなければなりません。

実のところ、本人は、日本で発表などせずに、とっとと帰りたかったようです。たぶん、「私がなんとかしなくちゃ」というのは、かなりの片思いで、アーティストの方は、いささかありがた迷惑なのだろうなと思っています。それでも、彼はベストを尽してくれています。展示でも、ディスカションでも、力を発揮してくれました。感謝です。

気分としては、もう、日本から送り返す準備はできてます........。

以下は22日の日曜日のディスカッション。





私は、彼の活動を通して、自分のことを考えていました。なぜなら、少し、考え方や仕事の仕方が似ているんですね。


今、とても整理ができてきています。いずれ、ここでお話できればと思います。





「アーティストはエゴイストであることがむしろその義務である」