19.6.12
State of Debt 負債の状態
7月の中ごろから、展覧会をすることになった。
マレーシアのアーティスト、チ・トーさんの、10ヶ月の日本滞在の成果発表がそのベース。その活動に対する問い、あるいはその活動からくる問い、それをわけ合うイベント。
マレーシアのアーティスト、チ・トーさんの、10ヶ月の日本滞在の成果発表がそのベース。その活動に対する問い、あるいはその活動からくる問い、それをわけ合うイベント。
キュレーターは太田エマさん。わたしは、協力キュレーター(co-curator)として関わる。
ディスカションは、そう簡単に生まれないので、そこを準備するのが、私の仕事になる。一般向けは、最終日にするとして、「スタディ・ディスカション」という研究目的なものを中日くらいにする予定。チ・トーさんは、賞賛よりも、Criticの方を求めている、ということが大事だろう。
さて、なぜ、私が自分の作品の発表機会を放棄してまで(最初はアーティストとしてオファーされた)、co-curator を、自ら立候補したか。以下、そのステイトメントです。この小文のタイトル「State of Debt 負債の状態」は、イベントのタイトルの「State of Doubt 疑いの状態 」をもじっている。
16.6.12
アーティスト・ランのプロジェクト(3)PAE interview
この4〜5月のわたしの活動で、スエーデンとオランダに滞在したが、その旅の間、お世話になったディレクター(オーガナイザー)たちにインタビューしてきた。これはその3つめ。そして、私の興味のポイントは以下の3点。
- アーティストが企画すること、アーティスト・ランということの意味。
- 教育活動が常に加えられているという最近の傾向。
- パフォーマンスアートの魅力。
ニナ Nina Boas |
14.6.12
アーティストランとそのキッチン
アーティストランのこと。
先日の日曜日は、埼玉県の行田で、毎月行なわれてる「パン屋」というイベントに参加した。埼玉もかなり北だし、駅からなかなか遠いので、東京の皆様をお誘いにくいが、ここは、私の知る中では、日本にある、大変貴重な「アーティストラン」のひとつである。
パン屋さんのオーナーの平川さんと、その友人で地元出身のアーティスト野本さんのふたりが、企画者だ。彼等は友情で結ばれている。うらやましい。フライヤーも作らないし、特に宣伝もしないで、メールと貼紙程度だが、近所の人たちがふらふらとやってくる。特に、コミュニティアートをやるという気負いもなく、見せているのは、正真正銘のパフォーマンスアートや音楽である。何もわざわざ「わかりやすい」ものをやって、地域で認められようという野心はないみたいだ。だから、私は参加しやすい。
入場料タダなのに、毎回、カレーやシチューなどの食事が出る。ごちそうさまです。
先日は、青山の東京ワンダーサイトにレジデンスしているという外国人アーティストが6人もやってきて、大盛況だった。(と言っても20人くらい?それで一杯なので)
以下のような場所です。パン屋さんが、ご先祖から譲り受けた店舗。
アーティストランのスペースや企画は、ちょっと前まで、日本にもたくさんあったと思うが、この2〜3年で、激減した。サウンド系は、あるのかな。
こういう活動の仕方は、ヨーロッパ、アメリカやカナダにはどこにでもあって、どこでも、アーティストたちが、自分たちの場所に誇りを持って、協力しあって維持している。「誰のもの」ということではなくて、関わった人たちのものだ、という共同体の意識は、彼等特有の文化なのだろうか。いや〜、東南アジアにはあるよね。ないのは、日本くらいじゃないのかしら。あの政治的に窮屈そうな、ベラルーシにすら、あった。
大抵、キッチンがあって、「同じ釜のメシ」を食う。
先日の日曜日は、埼玉県の行田で、毎月行なわれてる「パン屋」というイベントに参加した。埼玉もかなり北だし、駅からなかなか遠いので、東京の皆様をお誘いにくいが、ここは、私の知る中では、日本にある、大変貴重な「アーティストラン」のひとつである。
パン屋さんのオーナーの平川さんと、その友人で地元出身のアーティスト野本さんのふたりが、企画者だ。彼等は友情で結ばれている。うらやましい。フライヤーも作らないし、特に宣伝もしないで、メールと貼紙程度だが、近所の人たちがふらふらとやってくる。特に、コミュニティアートをやるという気負いもなく、見せているのは、正真正銘のパフォーマンスアートや音楽である。何もわざわざ「わかりやすい」ものをやって、地域で認められようという野心はないみたいだ。だから、私は参加しやすい。
入場料タダなのに、毎回、カレーやシチューなどの食事が出る。ごちそうさまです。
先日は、青山の東京ワンダーサイトにレジデンスしているという外国人アーティストが6人もやってきて、大盛況だった。(と言っても20人くらい?それで一杯なので)
以下のような場所です。パン屋さんが、ご先祖から譲り受けた店舗。
The art event "Panya" 10th June @ 翠玉堂、行田 |
アーティストランのスペースや企画は、ちょっと前まで、日本にもたくさんあったと思うが、この2〜3年で、激減した。サウンド系は、あるのかな。
こういう活動の仕方は、ヨーロッパ、アメリカやカナダにはどこにでもあって、どこでも、アーティストたちが、自分たちの場所に誇りを持って、協力しあって維持している。「誰のもの」ということではなくて、関わった人たちのものだ、という共同体の意識は、彼等特有の文化なのだろうか。いや〜、東南アジアにはあるよね。ないのは、日本くらいじゃないのかしら。あの政治的に窮屈そうな、ベラルーシにすら、あった。
大抵、キッチンがあって、「同じ釜のメシ」を食う。
7.6.12
アーティスト・ランのプロジェクト(2)PAS interview
この4〜5月のわたしの活動で、スエーデンとオランダに滞在したが、その旅の間、お世話になったディレクター(オーガナイザー)たちにインタビューしてきた。これはその2つめ。そして、私の興味のポイントは以下の3点。
- アーティストが企画すること、アーティスト・ランということの意味。
- 教育活動が常に加えられているという最近の傾向。
- パフォーマンスアートの魅力。
PAS (パフォーマンス・アート・スタディズ)
パフォーマンス・アート・スタディズについては、数年前からその存在は知っていた。主催者のヨハネスのことも、その少し前から知っていた。今回は、私が参加した2つのアートイベントのどちらにも、PASは教育活動として、参加していた。ストックホルムでは、ヨハネスがレクチャーをするだけだったが、ロッテルダムでは、10日間のフル・プロジェクトが開催され、その中で、私もちょっとだけ、レクチャーを承った。
パフォーマンスアートは教えられないだろうと、よく言われる。素人でも、ぱっとやれる分野だと思われている。それは大きな誤解なのだ。身体の訓練ではなく、アイデアと実践の勉強はやはり、必要なのだ。欧米では、アートスクールのクラスの中で、パフォーマンスアートの勉強をする時間を設けているところは少なくない。しかも、ヨハネスは、学校ではなく、出前式の「ティーチングというパフォーマンス」の実践している。つまり、私たち日本の状況の何歩も先を行っているのでは?
PASでは、主催者のヨハネス・ディームリング(BBB Johannes Deimling)の他に、アシスタント講師として、マルセル・スパーマン(Marcel Sparmann)、その他に、写真家が2人。この4人のチームが全員揃って、PASは成立する。4人のうち、3人がドイツ人、写真家の一人はポーランド人である。
インタビューは、2012年5月7日、ロッテルダムでの、PASのプログラムの最中の昼休み、近くのカフェにて、ヨハネスとマルセルの2人に、行なった。
6.6.12
アーティスト・ランのプロジェクト(1)PALS interview
- アーティストが企画すること、アーティスト・ランということの意味。
- 教育活動が常に加えられているという最近の傾向。
- パフォーマンスアートの魅力。
PALS(パフォーマンス・アート・リンクス)
今年が、その第1回であるストックホルムのパフォーマンスアートフェスティバル。デニス・ロマノウスキーDenis Romanovski、ラビサ・ヨハンソンLovisa Johansson、エリック・ヴィクストロインErik Wijkströmの3人のアーティストたちにより企画された。期間は、2012年4月17日〜22日。
デニスは、私が2003年にベラルーシの首都ミンスクでのパフォーマンスアートフェスティバルで会って以来である。ミンスクには、Navinkiというパフォーマンスアートフェスティバルがあり、彼はそのオーガナイザーの1人だった。そして、2006年に、彼はストックホルムに移住した。そして、新しい仲間を作り、たった6年で、フェスティバルを立ち上げた。そのたくましさに私は、すっかり脱帽。今回会った時、まず、おめでとうを言った。その間、私は何をしていた?
以下のインタビューは、PALSのフェスティバルが終わった翌日の4月23日に、デニスと行なった。途中からエリックが加わった。デニスは、いつもクールで、笑顔以外の感情を見せない人なのだけど、インタビューの書きおこしのために、ビデオを何度も再生して彼の言葉を聞いているうちに、その静かな語り口の奥の秘めたる情熱に気づき、私は、すっかり驚いてしまった。彼が「それなしには生きてこれなかったかもしれない」こととは何であろうか?
3.6.12
バナナ・イシュー Banana Issue
帰国してもう3週間くらいになります。
写真を少し分類しました。自分の目というものを知りたくて、撮り始めました。
帰国してからは、なんとなく、撮ってませんでしたが、撮り続けたいと思います。
以下のスライドショーは、ウインドーの下のバーで操作できます。