10月8日の谷中のわたしのパフォーマンスです。
なんせ間口が広く、奥行きの浅いギャラリーでしたので、外に出て行く事がわたしにとって大事なことでした。また、それは、谷中地域の町の特色..........この町は、道路、路地が、半分、住民と通行人とにシェアされているようなゆるやかさを感じます。パフォーマンスでは...........写真にありますように..........人前であるいは路上で、寝転ぶことなど、子供とホームレスとホームレスすれすれの人しかない経験でしょうから、観客の皆さんを誘い込み、どてって牛のように寝てもらうことにしました。わたしにゆっくり押し倒されるような感じで、皆は横たわります。道連れに、行き倒れになる感じ。そのリラックス状態(?)で、生活の基本の基本である素材の「塩」の袋を次の人に渡してもらいます。塩をパスする、というアクションは、洋の東西を問わずに象徴的な行為です。塩を送る、塩を貸す。生と死の受け渡しのようにわたしは感じています。チョークで、人型を描いて行ったのは、生きている姿の、テンポラリー度を感じたいと思うから。静かに、厳かにとり行いたかったのですが、けっこう、くすくす笑いが多くて、どういう風に理解されたのか、よくわからんな。ま、いっか。この日は、雨がちで、そとの道路は、濡れていました。そんなところじゃ、寝る人いないわよと、事前に人に言われていたので、無理に押し倒したりはしないようにしていましたが、男性が二人、ゆっくり倒れてくれました。人の身体の重さを感じたりや、ゆだねる時の力の配分を感じるのは、美しいことだと感じました。見ていてもわかることだと思います。
ところで、お客さんが、予想を超える多さでびっくりもしました。谷中上野アートリンクの人気でしょうね。また、観客の中には、もっと、刺激的なことを、やってほしかったというニュアンスの意見もありました。でも、埋葬のように静かなのは、けっこうラディカルだと思っているのは、わたしだけでしょうか。
見てくれた知り合いのアーティストさんのブログでの感想。