17.4.12

日常のアクション Targeting Zigzag+Instant God Service レポート

  4月15日に、上野駅のパンダ橋の上で、行なったパブリックスペースでのアクションをレポートします。タイトルは「Targeting Zigzag」です。2月に私はChi tooさんの作品の相方になりましたが、今度は、彼に手伝ってもらいました。前回のレポートはこちらworked with Chi Too. Thank him.

この橋はちょっと無闇に幅広いです。その広々とした感じが気に入っていて、それで、いつか何かに使いたいと思っていました。写真は、記録しにくいと思い、残す予定はなかったのですが、立ち会いに来てくださった佐野さんが撮ってくださったので、なんとかここでご報告できます。感謝します。ビデオ記録を撮りましたが、編集は少し先になります。

さて、チ・トゥーさんが、黄色の目立つTシャツを着てきてくださったので、遠目にも割と見えます。私は、白いジャンバースカートです。ふたりともサングラスをかけています。橋の左右の端に私たちは別れて、斜め方向に、ジグザグに歩きます。真ん中あたりで、二人は交差します。




  交差する時に、橋に対してまっすぐに歩いてくる通行人を(ほとんどの人はまっすぐ歩きます)、二人で斜めから、接近します。私たちは仮に「ターゲット」と呼ばせていただいていますが、その人は、軽く合図しながら二人で、決めます。だいたい誰を選ぶかは、不思議と一致します。私たちは、そのターゲットとなる人にぐんぐん近づき、ぶつかるかのように見せかけますが、実際はその人の背後に抜け、交差し、再び別方向に別れます。端の欄干にに行きあたると、次のターゲットを決めるために、時々待機します。橋の西から東へ(写真では、手前から向う)、東から西へ(向うから手前)と行ったり来たりします。

ターゲット側から見ると、斜め前方から、ずんずん、二人のサングラスの男女が歩み寄ってきますから、たいていは気がついていますが、気がついていない振りをするようでした。あるいは、私達を避けるために、急に右や左に出る人もいます。




  以下の写真のカップルの男性は、私達が去ってから、振り返って私達を見ています。振り返る人は割と多かったそうです。そういうちょっとしたリアクションを、真ん中のブロックの所にいる、ビデオ係の岩田さんは撮らえようとしています。撮れたかどうか。




  私たちは、斜めにまっすぐ、なるべく、機械的に歩きます。私は、時々、歩みを早めてみたり、ゆっくりになったり、首をわずかにかしげたりして、ターゲットが気がつくように演出していました。ちょっと、嫌がらせ的な感じです。チ・トゥーさんは、普段はとても優しい目をしているので、サングラスをかけてもらうことにしたのですが、それでちょっとチャイナマフィアみたいになりました。
こうして見ると、本当に橋を斜めに歩く人はほとんどいません。


ターゲットされるのって、ちょっと怖いことでしょうね。無作法なことです。申し訳ありませんでした。





橋の両側欄干のところには、ホームレス、あるいはそのすれすれくらいの人たちが、日がなすわっています。彼等は、時々、ぶつぶつ私たちに話しかけますが、ある意味、観客みたいなものだったかも。ビデオの岩田さんは「警察に通報するぞ」と脅されたそうですが、私は問題ないと判断しました。実際大丈夫でした。そう言ったおじさんも、その後は、私たちを眺めていました。
友人が3人ほど見に来ていましたが、第3者になると、様子はよくわかるようです。カップルなどは、おもしろがって写真を撮っていたらしいです。

それから、気がついたのですが、私とチトーさんの身長が同じ位というのは絵としてよいですね、男女なんですが、ヒエラルキーがない。双子みたいな感じです。


12時20分くらいから始めて、14時30分くらいに終えました。予定の11時始められなかったのは、私がここまで来るために乗っていた電車が、人身事故を起こし、1時間近い足止めをくらったためです。お待たせした方たちに、お詫びします。


この後、チトーさんはどこかに約束で遊びにゆき、私はビデオスタッフの岩田さんと、2人の友人とともに、皇居の二重橋前に移動しました。日曜日の3時と言えば、もっとも観光客が多い時間でしょうか?中国系からの熱烈歓迎系観光客の方たちでいっぱいでした。
ここではアクションは、「Instant God Service」というタイトル。短いビデオ作品を作ることが目的で、アクション性がないせいか、なんか、いまいち気分。観光客にもばちばち写真を撮られてしまい、何がわくわくする気持ちに一瞬見舞われましたが。さらに、想定内のことながら、「環境省」の腕章をした、退職後っぽいお役人2人に「こういうことはいかん」とやめさせられてしまいました。そそれで、二重橋から約100mくらい離れたところで、4人でディスカッションを始め、それを撮影してみましたが、ちょっと、いまいちかな。
皇居のことではもっと考えなくてはならないネタがあって、私の頭が整理されてない感じです。むしろ、他の方にポーズしていただき、私が撮った方がよいかと今は思っています。アクションというより、映像的なものがやりたいと思っています。



作ってきたのぼりがアップで、二重橋がだぶれるような光景が欲しい。しかも、丸の内のビル群もバックにしたものにしたいのです。だから、カメラを持つ人は、ぐるぐる回らなくてはならない。そのスピードも大事なのです。これは、自分で撮るべきかな。アゲイン。夏にしようかな。でも、岩田さんの撮っていただいたビデオを見たら、オッケーになるかもしれません。
とにかく、皆さん、お疲れさまでした、ありがとうございました。


こういうことはいかん、と言われているところ。