12.10.08

ミウラ

うちのおかーさんは、ずっと前から、ロスギワク事件が好きである。彼にけっこう惚れている。
まじめで、陽気で、人の良い父と結婚しておきながら、悪人が好きとは、まったく、不真面目なことである。まじめなわたしには、わからない話。でも、今回の自殺で、彼女はとても感動しているのを感じ、わたしも感動する。涙が出る。

人の愛を裏切る人なんて、わたしは、許せない。けど、わたしの母がこういう人にあこがれる、ということを、感じる。
人生は、かくのごとくありたいという、思いが、世界には、確実にある。
他人の不幸の上に、自分の欲望を、まんまと手に入れるというずばぬけた能力に、尊敬をいだく?

-------

人のこころの、しあわせ感覚は、どこにあるのか、わからんね。
バッハの曲に「人の望みの幸せよ」というのがある。大学の卒業式の時に、かかっていて驚いた。好きな曲だけど、大学の卒業式には、どうかと思った。宗教ががってる。

今日は、おかーさんが、同窓会にでかけたので、父と私はふたりで昼はうどんを食べた。まじめで陽気なことが取り柄な父が、母の人生を守っている。でも、母は、不良にあこがれる。

この理不尽さが世界。