10.7.08

まんまるに目をあけて

言葉は踊る。
言葉にしにくいことでも、人は努力して表現しなくては、と思うには思うが。
息苦しくなる時がある。たとえば、心に関する話題の中ではむずかしい。
特に、へたすると、言葉は身体を失って、呪詛みたいになってくる。その時、それを否定しても遅いかも。自分たちの息から生まれて来た怪物を、消そうとすると、自分も死んでしまう。
そんな時、目に入ってくるイメージ、とか、身体を動かした時の爽快感などが、助けてくれると信じたい。


サミット話は、新聞でいくら見てもよくわからない。映像で、ブッシュが福田首相の奥さんにウインクしているところとか、共同記者会見の時に、福田氏に対して笑顔で右手を差し出し、先に行くように示している図の方が、わかりやすい。新聞には、道を譲っていると書いてあるけど。

写真上は、ワルシャワにある旧文化科学宮殿。ソ連が作った、当時最も大きなビルだったらしい。今は、映画館やショッピングセンターが入っている総合エンターテイメント施設。その下は、古都クラクフの中央広場で行われていた、自動車会社Hundaiのデモンストレーション。


7.7.08

6.7.08

ゼータク

今日はいろいろな人に会う一日だった。あとで、自分の日記をつけて整理しなくては。人はやはり出来るかぎりたくさん会っておいた方がいい。久しぶりな人は、固い表情をしていると感じるのは、今のわたしが、あまり感じがよくないからかな。それとも、前のわたしが悪いのか? でも、少し話すと、みな笑顔になってくる。それぞれ、いろいろなテーストな人々で、一度や二度会ったくらいでは何もわからないのだなあと思う。だからって、今の時代、多くの人とは、たまにしか会わずにメール中心で仕事だけはどんどんして、数年を過ごすようなことになる時代なのだ。その人の、言葉だけではわからないパーソナルな部分は、一期一会。文字でいい人でも会えば隠していることも見えてくるし、その反対で、案外いいやつなんだな〜とか苦労しているんだな〜とか思ったり。一回一回に入魂。それもさりげなく、ってのはむずかしい。それって、パフォーマンスアートの意味でもあるんだよね、他のアートにない部分。実際に会うってことが、今の時代、最もゼータクなことなんだ。

今日は写真なし。
疲労で、右目、右頭が痛んできたので、要注意。

4.7.08

エミリー

上の絵は、ブライス・マーデンの作品です。
ばりばりのマーケットのアーティストですね。知っている人は、知っているわけですけど。昨年、カーネギー美術館で回顧展あったようです。

この絵は、ちょっと考えるために出しました。きのう、エミリー・ウングワリー展を見たので。ちょっと比べてみたくなりました。下がエミリーです。サイズだけでなく、息の仕方が、全く違うみたいです。いわゆる構成をしている感じではないですね。端から描いて行ったらしいし。4枚に分けて展示したのは、彼女の決めたことではないでしょう?

































さて.............89年だか90年だかに美術館デビューした(させられた?)エミリーが、アート関係者から絵の具とキャンバスを「与えられて」描くというかなり特殊な事情。そして、彼女が、そのプロセスで、普遍的な意味での「平面絵画」に内包した問いに、関わらなかったわけはないとわたしは思います。展示作品を見ていても、工芸作品の中で描いていた抽象から、たった数年の間に、アート文脈としての平面作品への興味に移っていっているのは、明らかです。「以前」は見てなくても「以後」は見ているだろうし、なにせ、キャンバスと絵の具なのだ。
これは、個人や民族を超えて、「ファインアート」というひとつの文脈の中で仕事をすると、人は共有するテーマに、向かうのではないかという、例だと思います。というか、彼女には、グローバルな価値へと向かう、鋭敏なセンスがあったということです。

彼女は、どこでどういう描き方で描こうと、マーケットの文脈の中で生まれた、「天才的な」アーティストであることを無視することはできないし、さらに、90年代の初めから彼女は、疲れるからやめたいと何度も言っていたのに、あちこちの美術館、ギャラリーからの注文が殺到し、その売り上げが、彼女のコミュニティに支払われるということで、ある種の責任感から、描き続けるに至ったという、特殊なケースについても、考えたくなることがあると思います。彼女のモティベーションはどういうものだったのでしょうか。絵をみれば、イマジネーションが、大きく大きく、広がって、楽しんでいるという感じは、もちろん、あります。

彼女の、アボリジニとしてのバックグラウンドや、神秘的な面、コミュニティから出る事がなかったなど、様々な興味をそそるエピソード。一方、少数民族に対する「教育」システムの中から「発見」され、グローバルシステムとの「同化」で生まれた、アートマーケットの「奇跡」の作品群。わたしには、どちらも充分ドラマチックだけど、後者は、小さい声で言った方がいいらしい。そのことが、作品に何か、マイナスイメージがつくわけではないと感じるためのは、それなりのアートの世界への知識が必要なのでしょう。映像や広告で語られる感動に感動をよぶための情報に、ふと疑問を持った観客だけは、カタログを読みこむことで、事情を理解する。一種のダブルスタンダードが、展覧会には、必要なのだ、ということでしょうか。

ブライズ・マーデンとの比較は、わたしがのどにひっかかったように気になっていたら、カタログに書いてあったので、そうそう、と手を打ったのです。どちらかがどちらかの作品を見たとか、そういう次元の話ではないです。

とはいえ、わたしが絵を描く事に、エネルギーを与えてくれるような作品群、だったことは、確かです。

1.7.08

城壁の上の風 "Wind on a Castle" sales talk and photos of aircraft







Hello, Everyone,
I am happy to participate in this art festival. Thank you very much. It is really wonderful to work internationally.
Even if I feel I live without borders, Our daily lives are conditioned by domestic economic. Perhaps you might know or not, the Japanese economic situation is getting worse. On the other hand, in Poland year by year the economy is improving. Yes?
Perhaps I have a business proposition for you. Because business is perfect mutual communication, isn’t it? I heard most of you have Japanese product in your house. So, we thank you for your ongoing interest in new Japanese product. Today, I would like to introduce a new line to you.
Look! Military Aircraft is most beautiful product in the world. High technology, advanced design, and very useful. They all are made by Mitsubishi Heavy Industry. The company is one of the oldest and biggest, most famous, you know. They have made aircraft since the first war.
I have both brand new and retro models. I personally like the retro model because it has a classic look. They are good for decoration on your roof. We can customize each one to your desire. I can negotiate with Mitsubishi on your behalf. You can use your new plane fly to Iraq or Afganistan or Russia, if you like. Japanese aircraft are very noble and have a feather like elegance not like American or Russian. These aircraft will satisfy your need exactly. I can promise you.
When you find your favorite one you want to buy. Please pick one print and bring to me. Please sign your name and request your equipment and any question. If you want to have the paper for memory, I can sell you with my signature as a receipt for 1 Zlozy,

27.6.08

城壁の上の風、写真



きのうの日記に書いたパフォーマンスの中の私のアクションです。くしゃみをこらえながら、飛行機(軍用)のセールスをしています。セールストークは、また別の日にアップします。とにかく、こうして見ると、落語のようなものかもしれないと思います。







































































































































































注文は殺到しております。アラテのくしゃみ商法です。皆、むずむず、飛びたくなっているのです。

以下は最新の小型旅客機です。こちらも、扱っておりますよ。
Mitsubishi Art Craft

26.6.08

城壁の上の風

ワルシャワの、元々、地方の小貴族の城で、少し前まではポーランド陸軍病院だったと言う美術館でのパフォーマンスは、ミツビシのエアクラフトつまりジェット機のプロモーションである。もちろん、ウソ話だが、わたしは、ウソ話というアクションをしばしば行う。特殊なケースのセールスなのだ。飛行機は、随分、たくさんの予約をいただいた。写真はおみやげということで売りもした。(日本円で10円ぐらい)

その時のことをイスラエルのアーティスト、アディーナが書いてきてくれた。
「サキコ、あなたは、クレバーだわ!あなたのパフォーマンスは驚いたし、笑ったし、啓蒙的だった。まず、あなたの様子。エア・スチュアートみたいな格好で、壁の上に座っている。わたしたちより、より高いところ、空に座っているみたい、子供かクラウンみたいに。くしゃみをこらえているのは、風をおこそうとしているみたいだし、ジェットガズに苦しんでいるようにも見える。そして、あなたのは話し方(くしゃみをこらえている声)は、おかしな音のミュージックのようだった。ジェット機を売るというアイデアは、あなたが話していたように、まったく偉大なことなんではないかと思えてきた。」

タイトルは、『城壁の上の風』というようなものだったと思う。ミツビシにこだわることもないと思っていたけど、ワルシャワでもやはり、だれもが日本製の電気製品を持っていると聞いたので、そうした。くしゃみは、胡椒をすすることで、でそうで出ないと言う状態にした。(くしゃみは出てもいいけど)風を起こすことと、飛行機のジェットエンジンというかけ離れたものにある、でも共有できるイマジネーションを楽しむ。「華麗に飛ぶ」という人類最大のドリームと、「くしゃみ」という卑近な身体の痙攣を、強引につなげた。思いがけず、皆さんに喜んでもらえて、うれしかった。ロシア製の軍用機を長年買わされていたはずの、ポーランド軍は今はアメリカから買っている。そこで、それはやめて、日本製に切り替えてくれ、と言うのは、シニカルなジョークだ。笑ってくれた。(実のところ,知る人は、わたしのくしゃみの、ど威力を知っているんだけどね。)

ミツビシは、私企業だけど、しょっぱなから、国家のプロジェクトとともに、やってきたので、(軍艦、戦闘機など)わたしには、スペシャルな意味がある企業である。

このパフォーマンスは、わたしにとってまったく、新しい形だし(しゃべりばかりで)、それをポーランドで発表できた事も(英語です)、そして、観客が受け入れてくれたことも、さらにうれしいかった。アイデアのもとは、単に「息」だったのだけど。命のことを考えたかった。

写真では、タオルを鼻にあて、くしゃみをこらえている私と、飛行機の写真をながめて、自分のほしいものを選んでいる観客。

25.6.08

デプレッション

クラクフのギャラリー(といっても美術館の規模)で行われていた展覧会「Depresja」つまり「depression=鬱、落ち込み、不景気」と言う意味のタイトル。これが、とても、意欲的で、シニカルで面白い展覧会でした。
ポスターをよくみると、銀行がサポートしている。皮肉がきいていて、最高。

今わたしは、意欲的なウツ、という言い方が気に入っている。躁(ソウ)の時代は、もうとっくに終わっている。19世紀末から1980年までは、ソウの時代。ウツとは、自省的で、ふか〜い時代なのだ。ウツに耐えられない人間は、脱落する。どこへ? ソウ状態へと脱落するのだ。
いや、躁状態の時代は、もっと前からだったかも。世界的には、大航海時代からかもしれない。でも日本の場合は、開国まではウツなのかな。

レポート


インタラクシャのレポートを書こうとしたけど、書く暇がない。印象だけど、ちょこっと書くのではなくて、見たこと、発見したことを書き込みたかった。これは別につくるしかない。

今日、クラクフでのBest place to Sleep の写真が届いた。添付しておきます。